

クリーンフットパスを実施しました!
2025.11.21
去る11月15日、今年度最後となるクリーンフットパスを「忍野八海巡礼路・歴史植物散歩コース」と称し、講師に天野安夫先生を迎え、ご準備いただいた歴史資料を基にコースを散策いたしました。
今回のコースは以下の通りです。
忍草浅間神社駐車場→東円寺前→原の家(元八湖再興記念碑・道知留辺)→御釜池→銚子池→濁り池と湧池→万法院→菖蒲池→忍草浅間神社→忍草浅間神社駐車場
忍野八海は以前には元八湖、小八海、根元八湖などと称されており、さびれていた元八湖を再興するため天保14年(1843)に大我講の大先達 大寄友右衛門が中心に八代竜王を元八湖に祀りそれぞれに石碑を建て、そこに竜王名と和歌を刻んだそうです。また、道標としての手引石を元八湖周辺に設置した他、道を整備するなどして再興に成功し、道者の賑わいを戻したとのことです。
現在、原の家には元八湖再興の碑と説明板が設置されており、再興までの過程が説明されています。忍野八海は今では富士山麓を代表する観光地として多くの観光客が訪れる名所となりました。
天野安夫先生は歴史のみならず植物にも大変にお詳しく、散策の途中で樹木や野草の説明もしていただきました。
紅葉最盛期であり天候にも恵まれたため観光客でごったがえす忍野八海でしたが、かいくぐりながら天野先生の丁寧な解説をいただきました。
集合場所の神社駐車場に戻りゴミを分別。可燃物20ℓ、不燃物数個、という結果となりました。
水中のゴミも目立ちましたが今回拾うことはできませんでした。タバコのポイ捨てと、自販機に置かれたゴミが多かったことが印象的でした。
閉会式では初参加の方にトングを贈呈し、自宅周辺などの清掃をお願いしました。「ゴミは少なかったが、先生の歴史のお話がとても楽しかった」との感想をいただき閉会。
以前にも忍野八海でのフットパスを実施したことがありますが、当時とは比にならないほどの観光客の多さに驚くとともに、今回は江戸時代の元八湖再興について学び、時代は違えど、観光振興の手法は同じであって、当時の関係者の熱意と結束に思いをはせることができた回となりました。
来年度も地域の散策と清掃活動を兼ねた企画を立ててまいります。